【終活詐欺】高齢者が狙われる手口と被害事例・見抜く方法と防止策
終活詐欺が横行する昨今、あなたやあなたの親など大切な家族が安心して終活を行えるように、まずは知識を身につけましょう。この記事では、終活詐欺の概要や背後にある要因をわかりやすく解説します。一緒に終活詐欺を防ぐ知恵を身につけ、未来の自分と家族を守りましょう。さあ、始めてみませんか?
詐欺と終活の関係
最初に詐欺と終活の関係についてまとめておきましょう。終活コンパスではこの詐欺被害に合わない・トラブル回避を活動目標にもしています。
高齢者が狙われる理由
高齢者は詐欺師にとって簡単な標的となります。それはいわゆるタンス預金で手元に貯金や資産を持っていることが多いためです。詐欺師が利用する手口を覚えておいて、いざ自分や家族がそういう状況になっている場合は注意してあげましょう。何百万円もだまし取られてからでは遅いです。
詐欺師が利用する手口
詐欺師は、終活に関連するサービスや商品を提供する際に、高額な費用を請求したり、不必要なサービスを提案したりします。それを過剰なインパクトがあれば気づくこともできますが、気づけないような範囲でもさしこんでくる事が多いので、そもそも接点をもたないようにすることが最も大事です。
また、専門的な法律用語・税関係の難しい計算が必要になる遺産相続や生前贈与などの手続きを利用して、詐取を試みることもあります。
終活詐欺の背後にある要因
高齢者の孤立や情報不足
高齢者は、孤立していることが多く、情報交換や相談ができる人が少ないため、詐欺師に騙されやすくなります。また、高齢者はインターネットやスマートフォンの利用が苦手であり、情報不足に陥りが
終活詐欺の種類8つ
終活詐欺には様々な種類があります。以下では、それぞれの詐欺の特徴や手口を解説します。
葬儀関連の詐欺
高額な葬儀プランの押し売り
葬儀関連の詐欺で一番わかり易いのは高額な葬儀プランの押し売りです。葬儀関連の詐欺では、詐欺師が高額な葬儀プランを押し売りすることがあります。これにより、被害者は必要以上の費用を支払うことになります。
詐欺師は緊急性や限定性を強調し、被害者に決断を急がせます。
不必要なサービスの提案
また、不必要なオプション・サービスを提案し、余計な費用を追加で支払わせるように促します。親切にしてくるひとなので、きっとこれも親切なのだろうという先入観を巧みに利用した誘導ですよね。
例えば、特別な祭壇や追加の儀式を提案することで、被害者の出費を増やしてきます。
墓地・墓石についての詐欺
墓地の権利関連詐欺
墓地・墓石詐欺では、詐欺師が墓地の使用権を高額で販売したり、既に売却済みの墓地を再度販売することがあります。このような場合、被害者は墓地の使用権を得られず、支払ったお金も戻ってこないことがあります。
過剰な維持費請求
また、詐欺師は墓地の維持費を過剰に請求することがあります。通常の維持費よりも高額な金額を請求し、被害者に支払わせます。
遺産分割・遺言詐欺
遺産相続のトラブルを利用
遺産分割・遺言詐欺では、詐欺師が遺産相続のトラブルを利用して、被害者から金品を騙し取ることがあります。例えば、遺産を受け取るためには高額な手数料が必要だと嘘をついたり、相続人を騙って遺産を詐取したりします。
偽の遺言書作成
詐欺師は、偽の遺言書を作成し、被害者から遺産を詐取することがあります。遺言書の内容を捏造したり、遺言執行人を騙ったりすることで、遺産の分配を自分に有利に操作します。
生前贈与詐欺
贈与税の誤った説明
生前贈与詐欺では、詐欺師が贈与税に関する誤った説明を行い、被害者に資産を譲渡させることがあります。例えば、贈与税を節税するためには、自分に資産を譲る必要があると偽り、被害者から資産を詐取します。
資産の詐取
また、詐欺師は家族や親族を騙って、被害者から資産を奪うことがあります。相続や贈与の名目で資産を移転させ、被害者から資産を横取りします。
介護・医療サービス詐欺
介護保険の不正利用
介護・医療サービス詐欺では、詐欺師が介護保険を不正利用することがあります。例えば、不要な介護サービスを提供し、保険金を詐取したり、架空の介護サービスを請求したりします。
偽の医療サービス提供
また、詐欺師は偽の医療サービスを提供し、被害者に高額な治療費を請求することがあります。効果のない治療法や薬を勧め、被害者の健康と財産を脅かします。
保険関連詐欺
不適切な保険商品の販売
保険関連詐欺では、詐欺師が不適切な保険商品を販売することがあります。被害者に必要のない保険を勧めたり、過剰な保険料を請求したりします。
保険金詐取
詐欺師は、偽の事故や病気をでっち上げて保険金を詐取することがあります。被害者に嘘の診断書を提出させたり、事故を捏造して保険金を騙し取ります。
セミナー・講習会詐欺
高額なセミナー参加費
セミナー・講習会詐欺では、詐欺師が高額な参加費を請求することがあります。終活に関するセミナーや講習会を開催し、被害者に不当な参加費を支払わせます。また、セミナーで提供される情報が無価値であったり、すでに一般的に知られている内容であることが多いです。
無価値な情報提供
詐欺師は、セミナーや講習会で無価値な情報を提供することがあります。参加者に有益だと偽って提供される情報は、実際には役に立たず、被害者は高額な参加費を無駄に支払うことになります。
【まとめ】
終活詐欺は多種多様であり、高齢者やその家族が注意を払わなければなりません。終活に関するサービスや商品を利用する際は、信頼できる業者を選び、情報を十分に収集して判断することが重要です。また、身近な人に相談し、意思決定を慎重に行うことで、終活詐欺から身を守ることができます。
【終活詐欺の被害事例】
終活詐欺は、様々な形で被害者を襲います。ここでは、実際の被害事例を紹介し、被害者の声を通して、どのような状況で被害に遭ったのか、そして被害に遭わないために何ができるのかを考察します。
実際の被害事例の紹介
具体的な事例の概要
事例1: 80代の女性が、葬儀会社の営業マンから、高額な葬儀プランを勧められ、その場で契約を結んだところ、後日、同じ内容のプランが他社で半額で提供されていることが判明しました。営業マンは、契約の締結を急がせるために、限定特典をうたっていました。
事例2: 60代の男性が、遺言の作成を手伝ってくれるという人物から、遺言の作成費用として高額な金額を請求されました。しかし、支払った後、その人物から音沙汰がなく、遺言書も作成されず、連絡も取れなくなりました。
被害に遭った背景と状況
事例1では、高齢の女性が1人で契約を結んでおり、家族や知人に相談する機会がなかったことが被害に繋がりました。また、営業マンの巧みな話術によって、契約を急がされてしまったことも要因です。
事例2では、被害者が遺言作成についての知識が不足しており、信用してしまったことが被害に遭った原因です。また、遺言作成を手伝ってくれるという人物が、専門家であるかどうかを確認しなかったことも問題です。
被害者の声
被害者の心情と反省点
事例1の被害者は、「家族に相談せずに契約してしまったことを後悔している。営業マンの言葉に騙されないように、もっと慎重に契約を検討すべきだった」と語っています。
事例2の被害者は、「遺言作成についての知識が不足していたことが原因で、詐欺師に騙されてしまった。今後は、専門家の意見を求めることが重要だと痛感した」と振り返っています。
- 他の人へのアドバイス 被害者たちは、次のようなアドバイスを他の人たちに伝えています。
事例1の被害者:「葬儀や終活に関するサービスを利用する際は、必ず家族や信頼できる人に相談してください。また、契約を急がせようとする営業マンには注意しましょう。」
事例2の被害者:「遺言作成や遺産相続の手続きをする際は、専門家の助けを借りることが大切です。また、知識を身につけることで、詐欺師の手口に気づくことができます。」
これらの被害事例から学ぶことは、終活詐欺を防ぐためには情報収集が欠かせないということです。また、家族や信頼できる人と相談し、専門家の意見を聞くことも重要です。それぞれの経験を活かし、他の人が同じような被害に遭わないように注意しましょう。